プロフィール（整体師紹介）③ 開業～相命整体との出会い～馬の整体師への続きです。
2012年に雑誌「乗馬ライフ」(廃盤)に
ホースセラピー・アドバイザーとして掲載(&紹介)。
馬の整体師になるべく、
人間の整体で経験を積みつつ、
少しずつ馬の活動に力を入れ、
段々と馬好きの方や馬に興味のある方、
そして、地元の方や2人のHSPの資質に近い
敏感性のある方達が多く訪れて下さる様になりました。
馬の整体師として活動を始める頃には、
経営もそこそこ順調に。
馬業界のことについても当初より
詳しくなっていました。
「きつい、汚い、危険、厳しい、給料が安い、休日が少ない、結婚ができない」
馬業界の労働条件は悪条件で厳しく、
馬の現場に携わる人たちの身体はみんなボロボロでした。
今仕事を辞めて全身の回復に勤めないと、
巡り巡って馬達に悪影響が出てしまう。。
そのぐらい、身体の悪い状態の人が多く、
だけど、仕事を辞める訳にもいかず、
悪条件の馬業界では、
現実的に身体のケアに
専念し続けるのは到底不可能な状況でした。
「人間の身体が良くなり、健康で幸せにならないと、馬達も健康で幸せにならない。」
「どうすれば馬の世界の悪循環を改善し、馬達に恩返しができるのか？」
色々と現場に出向き、試行錯誤しつつ
時には相命整体の先生の力を借りて
馬の整体の現場に帯同もして、
色々な可能性を模索しました。
・馬の現場に携わる人たちは、整体院まで足を運べないから、自分が現場に出向いていって、ベッドが無くても身体のケアをできる様にする
・過酷な職場環境では、身体のケアをしてもすぐにまた凝ってしまったり、戻ったりしてしまうので、持続性が高く、効果も高い、時間のかからないセルフケアを取り入れてもらって、少しでもケアを受けた後に悪くならないようにしてもらう
・事故や大きなケガを何回も繰り返していて、骨の位置がおかしかったり、変な癒着の仕方をしたりしていりするので、骨折後のケアの整体を学んで取り入れる
この頃になると、
開業当初と比べて整体の技術も上がり、
見るだけで相手のコリや歪みが分かるようになっていて、
施術前後に送ってもらった写真や動画を見て
馬の身体の状態のチェックやアドバイスを
アフターフォローとして取り入れたりもしていました。
そして、馬の整体師として
活動を始めて分かったことは
「人間の身体は様々な影響を受け→それが馬達にも悪影響を与えていて、そもそも悪循環の歯車を改善できない仕組みになっている」
過酷な馬の世界で働く人たちは、
交感神経(興奮するほうの神経)を優位にして
働かなければならないことが多く、
それがゆえに、
・自分の身体の状態に気づかない
・感覚が鈍くなっていて気づけない状態になっている
結果的に身体が悪い状態のまま馬に接して(馬に乗って)、
負担をかけていたのでした。
馬や自分の身体の状態に気づくためには、
・副交感神経(リラックスする神経)を優位にして、身体の緊張を緩める
・今はまでに蓄積された身体のコリ歪みを改善して身体のバランスを整える
緊張状態から一度抜け出して、
身体を緩めてあげなければ、
本来の身体の感覚を取り戻して
小さな変化に気づけるようになりません。
逃げるために身体機能を発達させ、
五感がかなり敏感な草食動物の馬。
色んな影響を受けやすく、
人間が些細な変化に気づける様にならないと、
いくら身体のケアをし続けても
いつまで経っても馬達の身体は良くなっていかないのでした。
自分１人の力では、
もうどうにもならない悪循環の馬の世界。
いくら身体のケアをし続けても、
終わりが見えない厳しい現実に自分自身の心は折れ、
馬の整体師としての活動に終止符を打つことにしました。
「馬への恩返しを違う形で模索しよう」
写真を見るだけで
相手の状態が分かってしまう、
SNSで流れてくる馬の写真やテレビの映像を見るのもツラい状況で
ちょうどその頃
家庭の状況から実家に帰りたいという想いもあったため、
約8年半続けた整体院も閉じ、
新たなスタートを切ることにしました。
「馬の世界に直接携わることが不可能でも、間接的に携わろう」
できることがきっと何かあると思いつつ、
次の自分の方向性を模索しました。
次に続きます。
プロフィール（整体師紹介）①～なぜ？整体師になろうと思ったのか？その１
プロフィール（整体師紹介）②～なぜ？整体師になろうと思ったのか？その２ 開業までの道のり
プロフィール（整体師紹介）③開業～相命整体との出会い～馬の整体師へ
プロフィール（整体師紹介）⑤ 強み・才能を開花 天職への道
プロフィール（整体師紹介）⑥天職を確信したけれど・・
プロフィール（整体師紹介）⑦自分の使命を果たすために